2004年度 第3号
 

「あなたがたは地の塩である。
だが、塩に塩気が無くなれば、その塩は何によって塩味が付けられよう。
あなたがたは世の光である。
あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい」

[マタイによる福音 5章 13〜16節](一部抜粋)


CONTENTS
バザー『バザーを通して』
ザビエルウィーク『ザビエルウィークを終えて』
ザビエルウィーク『ザビエルウィークを終えて』
後期黙想会『たった一つの希望の光』
クリスマスミサ『光のクリスマス』
クリスマスミサ『委員をやって得た思い』
2005年 復活徹夜祭のお知らせ
編集後記

バザー『バザーを通して』

2004年度チャリティーバザー実行委員
神学部神学科1年 朝井大輔


 11月1日から3日まで上智大学ソフィア祭の期間中、カトリック学生の会では、重症筋無力症の方たちを支援するためのチャリティーバザーを行いました。今年はこのバザーが始まって29回目で、私はバザー委員としてその準備の段階から参加しました。6月頃から活動し始めましたが、私は初めてということで、筋無力症という病気や、バザー自体の雰囲気というものが全くわからず、ただ自分に割り振られた仕事をこなすだけでした。しかし、10月の後半に、もう20年以上も毎年バザーのために多くのものを送ってくださる方のところに、荷物を取りに行った時に、その方からバザーについての話を聞き、自分がどれだけ大きく、伝統のある行事に携わっているのかということを知りました。そして最初は筋無力症の方々の、情報交換のための2万円から始まり、その後多くの先輩方が支え続けてきたこのバザーの大切さというものを実感しました。
 このバザーはまさにカトリック学生の会の「信仰実践の場」であると、私は今回参加して感じました。上智大学内にあるひとつの団体が、重症筋無力症の方々という学外との繋がりを持ち、学内でその方たちのためのチャリティーバザーを開くことで、普段の生活の中ではほとんど知ることのできないことを、そのバザーに来てくださった方たちに紹介することができます。バザーでお金を集めてそれを寄付するというだけでなく、そうやって繋がりを広げ、より多くの人に知ってもらう橋渡しをしていくことも必要なことであると思いました。  
 いままで毎年バザーの会場として使わせていただいていた上智会館が今年度いっぱいで取り壊しとなり、このチャリティーバザーも今後どうなっていくのかわからない状況にあります。しかし、これからもこのバザーを続け、より多くの方たちと繋がっていけたら良いと思います。

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ザビエルウィーク『ザビエルウィークを終えて』

2004年度ザビエルウィーク実行委員
文学部史学科1年 平岡静香


 夏休み前に、上智大学カトリック学生の会内に設置されたザビエル委員は、全会員の割合からみて非常に少ない6人で結成されました。全20回を超えるミーティングを重ね、11月25日から12月3日までのザビエルウィークに向けて委員が中心となり準備を進めてきました。最初に今年のテーマを考えました。議論に議論を重ねた末、テーマは「平和」と決まりました。そこで、ザビエルウィーク中のメイン行事である最終日の講演会をそのテーマに沿ったものとするため、関西でホスピスチャプレンをされている、沼野尚美さんに講演をしていただくことになりました。「心の平和〜生と死を見つめて〜」というテーマの元で、私たちが身近に感じることのできる平和、特に、一人一人の「心」の平和というものについて考えるため、日々「命」の大切さに直に触れている沼野さんにお話をしていただくことになりました。この講演は大盛況のうちに終わり、ザビエルウィークの最後を締めくくるすばらしいものとなったことと思います。沼野さんからいただいたメッセージは、私たちのそれぞれの心の中で生き続け、これからの生活の中で実践されていくことでしょう。
 上智大学発祥の場であり、普段立ち入ることの出来ないクルトゥルハイムを一般公開した「オープンクルトゥル」にも総勢500名程の方々が足を運んでくださいました。上智大学内に、このような財産があるとは知らなかった方々は非常に感動されているようでした。12月3日クルトゥルハイム内の聖堂で行われた記念ミサへも、聖堂に人が入れなくなるほどの方々がいらっしゃってくださいました。このような点から考え、皆さんが少しでもザビエルウィークに関心を示していただけのではないかと嬉しく思っております。
 このザビエルウィークを通し、上智大学の学生のみならず、多くの方々が、様々な機会を通し、上智大学のアイデンティティに触れていただけたことと思います。16世紀に来日したザビエルの「都に大学を!」との願いが、上智大学設立の起点となっています。その夢を果たせずに亡くなったザビエルの遺志を継ぎ、イエズス会の神父様達が、クルトゥルハイムを拠点に上智大学を築き上げたのです。私たちが、今、こうして集まり、共に多くのことを学べるのは、ザビエル、イエズス会の神父様、そして、クルトゥルハイムという場所があったからではないでしょうか?そのことに気づき、感謝するという意味で「ザビエルウィーク」は非常に大切な期間だったと思います。上智大学内で薄れつつある、カトリックの精神を思い起こすためにも、私たちは、これからもザビエルウィークのみならず様々な形で上智大学設立の理念を皆さんと振り返れたらと思います。

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ザビエルウィーク『ザビエルウィークを終えて』

2004年度ザビエルウィーク実行委員
法学部国際関係法学科2年 日笠 彩


 毎年、本学創立の祖であるザビエルの命日に向けての一週間行われるザビエルウィークですが、2004年度は11月25日から12月3日までがその期間でした。今回私はザビエルウィーク実行副委員長という形でこのイベントに参加させていただいたのですが、この一週間を通して、非常に多くのことを学び、そして得たように思います。

 さて、この一週間に向けて、前期から委員全員でさまざまな準備を行ってきました。自分たちで一から企画をし、それを一般の方々に向けて発信するという、何もかもが初めての経験の中で、戸惑いながらもとても充実した毎日を過ごさせていただきました。さらに、私にとってはその準備期間は同時に、委員同士のコミュニケーションの大切さ、そして副委員長という役割の難しさを痛感する日々でもありました。ミーティング中に激しく意見がぶつかった事も何度もあります。しかし、だからこそ委員同士の信頼関係はそれまで以上に厚みを増し、よりよい関係の中で本番を迎えることができました。今年は例年通りのオープンクルトゥルや講演会に加え、記念ミサも主催し、学内外からたくさんの方に参加していただきました。さらに、ウィーク中も先輩方をはじめ、たくさんのカトリック学生の会の会員のアドバイスと手助けのおかげで、委員自身も楽しんだり、深く考えたりと、さまざまな感動をみなさんと共有することができました。この場を借りて、深くお礼を言いたいと思います。
 今年度のザビエルウィークを終えてみて、各委員それぞれに感じたことはあると思いますが、私たち全員に共通して言えるのは、本学において非常に重要な意味を持つ一週間を自らで企画、運営できたことに対する達成感ではないでしょうか。

 最後に、2004年度のザビエルウィークが、皆さんの心に少しでも響くものであったことを心から願っております。たくさんのご協力本当にありがとうございました。

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後期黙想会『たった一つの希望の光』

神学部神学科3年 森 匡史


 クリスマスを間近に控えた12月17日(金)から18日(土)にかけて、後期の黙想会がありました。今回のテーマは「クリスマス」。待降節のこの時期に、ゆっくりと心を落ち着けてイエスの誕生を迎える準備ができた黙想会だったように思います。
 1日目、修道院に着いたのは夜でした。部屋割りなどの後、みんなで集まって川村先生指導による祈りのエクササイズ。5分間の短い沈黙の後それぞれが感じたことを一言ずつ分かち合うという繰り返しの中で、僕たちの心は日常の慌しさから離れ、少しずつ黙想へと導かれていきました。
 そして川村先生から「あなたは今、幸せですか」という質問とともにまた5分間の沈黙の時間。僕はこの質問に考え込んでしまい、5分間ずっと幸せとは何かという問いが頭の中をぐるぐる回っていました。この世の中には悲しいこと、ひどいこともたくさんあるし、理不尽な苦しみに耐えている人、黙って涙をこらえている人もたくさんいる。自分のまわりにも、笑顔の裏でつらい思いをしている人がいる。幸せは感じるものと言うけれど、それが感じられない人もいる。そんな中、じゃあ僕は今幸せなのかと問われたとき、僕は自信をもって「幸せです」と答えることができませんでした。それがなぜかはわかりません。自分自身の抱えている闇と、この世の中に存在する多くの闇…いろんなものが心の中で絡まりあって、答えは出ませんでした。
 それが終わった後はそれぞれが自由に黙想し祈る時間となり、みんな好きな場所で思い思いのことをしながら黙想のひとときを過ごしました。僕はカップろうそくを1つ借りて食堂に行きました。誰もいないところで少し祈ろうと思ったのです。そして真っ暗な中でろうそくの火をじっと見つめながら、先ほどの問いを思い返していました。自分のどうしようもない弱さ、心の闇、そしてこの世に存在する苦しみや悲しみ…それを見つめ祈っているうちに、ふとしたときに自分にとってイエスこそが希望の光なのだということがすっと心に染みてきました。ちょうど真っ暗な食堂の中でたった一つのろうそくの明かりを見つめるように、自分の心の闇を見つめれば見つめるほど、そしてその闇が深ければ深いほど、イエスという光は僕にとって大きな輝きとなる。それまで闇の中でもがいていたからこそ、イエスが希望の光であることが改めて心に響いてきたのだと思います。
 それはまた、自分にとってクリスマスの意味を実感することでもありました。2000年前、救い主の誕生を待ち望んでいたイスラエルの人々も深い闇の中にいました。その闇の中で人々は救い主に希望をかけ、その誕生を待ち望んだのです。そして僕も今、闇の中でイエスに希望をかけながら、この待降節を過ごしている。それはあまりに小さな光かもしれません。しかしそれが深い闇の中に輝く光だからこそ、そしてそれを心から待ち望んでいるからこそ、イエスの誕生は当時の人々にとって、そして僕にとってこのうえない大きな喜びになるのだと感じました。
 その意味でこの黙想会は僕にとって、クリスマスの意味を実感し、イエスの誕生を迎える良い準備となったように思います。クリスマス前で何かと忙しいこの時期だからこそ、ゆっくりと心を落ち着けてイエスの誕生を迎える心の準備をすることは大切だなと改めて感じました。黙想会を準備してくれた方々、先生、修道院の方々、祈りのうちに支えてくれた方々、全ての人に感謝したいと思います。どうもありがとうございました。

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クリスマスミサ『光のクリスマス』

2004年度クリスマス実行委員
文学部英文学科1年 柴崎めぐみ


 去りし2004年のクリスマスミサは、私にとって、企画、構成から携わる初めてのイベントとなりました。また同時に、生まれて初めて、クリスマスをイエス・キリストと結びつけて考えさせられた機会でもありました。カト学の多くの方々にとって、「クリスマス=イエス様のお誕生日」は、すぐに思い起こされるのではないかと思います。しかし私は、広報担当として、ビラ作成における資料の中の、「クリスマスはサンタのお祭りではない」という注意事項を読むまで、全く気がつきませんでした。ビラのイラストとして、真っ先に思い浮かんだのがサンタクロースだったので、私を含め、多くの日本人が、クリスマスに対して誤った認識を抱いていることを、改めて気づかされました。
 しかし、クリスマス委員をやって、何よりも印象に残っていることは、シナリオ作りのための意見交換です。「光」という、抽象的なたった一つの言葉から、ミサを通して伝えていきたいものについて、委員全員が真剣に考え、それぞれ意見を発表し合いました。時には討論となったり、話の内容に疑問を感じたり、理解できなかったことも多々あったけれど、その時間は、どんな授業よりも充実して、有意義なもののように感じられました。そして、このような意見交換を、今まで経験したことのなかった私に、大学生になったのだという実感を与えてくれました。また、私たちは様々な意見を持つことを、改めて考えさせられた時間でもあったと思います。それは特に、「光」からそれと相反する「闇」を連想する、という意見を聞いたときでした。私は、そんな考えが生まれることを、不思議に思ったけれど、今となっては、対立物を引き合いに出したことは、シナリオに対するより良い効果だったのだと思えます。だから、シナリオが、多くの紆余曲折を経てきたことを思い出すと、今でも感慨深い気持ちがします。
 今回のミサを通して、私は、一つのイベントを運営するためには、多くの時間と様々な人の意見の重要性を教えられました。そして、カト学がこれからもずっと、一人一人が真剣に、物事に向かって取り組み、語り合える場であり続けてほしいと思いました。また、今年の4月に進級し、新入生を迎えるにあたって、自分自身をもっと成長させて、今後の活動に取り組んでいきたいと思います。

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クリスマスミサ『委員をやって得た思い』

2004年度クリスマス実行委員
神学部神学科2年 鈴木善晃


「クリスマス委員をやって感じたこと、継いでいきたいこと」

 私はまず、2004年度のクリスマス委員をやらせて頂いたことに、感謝の気持ちで一杯です。
 2004年度のクリスマスミサで私が担当したのは先唱でしたが、私的な理由で委員、そしてクリスマスミサを手伝ってくださった方々に、先唱に関して迷惑をかけたことを深くお詫びしたいと思います。

 また、先唱以外でも私が手伝えることは多々あったと思います。私がカト学の行事で大切にしたいと思うことは、個々に与えられた仕事をただこなすのではなく、お互いが助け合い、支え合って、カトリックの精神を支えにして、皆が一つ一つの目標(行事)に向かっていく。それがカト学の数多くある全ての行事で共通して言えることではないでしょうか。
 そして、それはカト学の根本にある精神であり、カト学自体と言えると思います。
 2004年度のクリスマスミサは改めてそのことを実感させて頂いた行事だと思います。

 そして、継いでいきたいというか、皆さんにずっと思い続けて頂きたいと思ったことは、カト学にいられることを私を含め、カト学にいる皆さんが誇りに思って頂けたらと思います。

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2005年 復活徹夜祭のお知らせ
今年も上智大学で、復活の聖なる徹夜祭が行われます。

日にち:3月26日(土)
開場:18:30
開始:19:00
場所:上智大学10号館講堂
主司式:祖神父様

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編集後記

2004年度広報部部長
神学部神学科3年 糠谷美咲


 年が明けて2005年、寒さも一段と厳しさを増してきました。短い冬を終え、テストに向けての勉強も始まり、カトリック学生の生徒たちも元気に毎日を過ごしています。
 前号(第2号)の発行から約半年後の発行となり、毎年1年間に4回発行している会報は今年度3回の発行となりました。新しい原稿依頼の仕組みを試したこともあり、今号発行においてみなさまにご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。また、その中で快くご協力してくださったことに感謝いたします。

 新1年生にどうやったらカトリック学生の会の本質を伝えることができるのかと考えた今年の春。それぞれが真剣に自分自身と向き合ったこともあって、大勢の1年生に思いが伝わり、仲間が増えました。バザー、ザビエルウィーク、クリスマスミサといった大きな行事に積極的に参加している姿は、すでに頼もしいのでした。伝えたい思いと、伝えようとしている姿は、人の心を動かすものだと感じました。
 時間の流れは早いもので、もうすぐ同じ季節がめぐってきます。今年度のメンバーを引っ張っていくのは今の2年生です。そして1年生は先輩として、新入生を迎えるのです。またみんな思いを伝えるために悩み、衝突することもあるでしょう。しかし、その試練をも乗り越えられるメンバーが揃っているのですから、自信をもって、前に進んでほしいと思います。

川村信三先生、カトリックセンターのみなさま、広報部のみんな、会員のみんな、今年1年本当にありがとうございました。来年度の広報部の活躍を楽しみにしています。

Rejoice always!


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